「実はケロロ軍曹の23巻にはあまり期待していなかった」
「なぜ?」
「新ケロロの登場があまりにもお約束のテコ入れパターンで、ケロロもこのままフェードアウトしていくのかと思った」
「実際は違ったの?」
「実は23巻は超面白かった」
「ホントに?」
「感じ方は人それぞれだと思うけど、自分はかなり面白かった」
「理由は何?」
「1つに、新ケロロに魂が入っているから、という理由もあるのだろうが、もう1つ。新キャラの片目を閉じた女の子が凄くいいというのもある」
「片目キャラ大活躍?」
「いや。要所にしか出てこない。そのバランス感覚が素晴らしい。要所に出てきて締めるから、キャラに存在感も魅力もある」
「でもそれは重要?」
「キャラの半分以上は顔で、顔の半分以上は目なんだ。それだけ表現上重要な目なのに、半分を棄てて描くのはかなり大胆だ。それだけ特別な何かを感じさせる」
「なるほど。そこが魅力というわけだね」
「そして、目を開いたときに何かが起こるわけだ」
「何が起こるのかは開いてみてのお楽しみってことだね」
「そういう読めない部分があるから23巻は楽しいよ」
「そうか」
「談合坂SA!」